月と太陽 3
「パートナーがなかなか自分のことを尊重してくれない」
「パートナーの態度に、いつまで経っても成長の兆しが見られない」
そんな悩みを抱えながら、毎日を重く暗い気分で過ごしている人がいます。
一方で、同じような状況にいながら、毎日を楽しそうに明るく過ごしている人もいます。
当然ながら、相手のタイプや本人の性格、相手への期待度やふたりの関係性によっても、 明暗は変わってくるでしょう。
ただ、相手を尊重できる、という点においては、この明暗ふたりは同じ土俵に立っています。
ともに相手を尊重しながらも、ひとりは楽しそうに明るく過ごし、もうひとりは暗く鬱々と過ごしている。
さて、この方々は、いつまで、相手の成長を待てばいいのでしょうか?
いつまで、相手とのパートナーシップを保てばいいのでしょうか?
この場合、判断基準となるのは、
「相手のタイプや本人の性格、相手への期待度やふたりの関係性」などではない、
ということです。
大事なのは気分です。
いつも気分が暗く重いのなら、それは相手との関係に問題あり、と考えられます。
気分が重いということは、それに囚われ、支配されているということ。
重しのように、相手が自分にぶら下がっているのです。
一方、気分が軽く快適なら、それは重しになっていない証拠です。
相手の成長のために、ふたりの関係改善のために努力を重ねる、それは必要なことです。
しかし、いつまでも気分が重く晴れないようなら、それはせっかく与えて頂いている日々に対して、失礼なことかもしれません。
もちろん、人生には晴れの日も雨の日もあります。
これは、雨の日のことを指して言っているわけではありません。
降ったり照ったりは、陰陽で両方とも必要なことです。
でも、24時間、毎日雨が降り続いたらどうでしょう?
朝の来ない夜ばかりが続いていたらどうでしょう?
その時は、潔く、雨ばかりの土地を、夜だけの街を、後にした方がいいのではないでしょうか?
月と太陽があるように、女と男がいるように、
晴れの日と雨の日や、昼と夜が両方あって、この世界は成り立っているのですから。
あなたの気分は、いかがですか?
 
 

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