岐路と選択
私たちの毎日は、岐路と選択の連続です。
朝、目覚ましが鳴ったとき、起きるのか起きないのか。
朝食を準備するとして、今朝は納豆を用意するのかしないのか。
今日着て行く服を何にするのか。傘は必要なのか。
家を出て駅に着いたはいいが、会社に向かう電車に乗るのか、反対方向の電車に乗るのか…。
決まりきったように見える毎日も、自分の意思次第で、実はいかようにも変化していきます。
会社とは反対方向の電車に乗ったとしても、次の駅で降りて、やはり会社に向かうこともできます。
次の駅は通過したとしても、次の次の駅から戻ることも可能です。
「きょうは会社休みます」という決断をしない限り、いつまでも「会社を休むか、会社に行くか」の岐路がやってきます。
では、「きょうは会社休みます」という決断をしたらどうなるでしょう?
電車をどこかで降り、会社に連絡を入れ、そして…。
さて、この一連の岐路の中で、一番大きな岐路はどこでしょうか?
会社とは反対方向の電車に乗ったときでしょうか?
確かにそれも大きな岐路ですが、その選択後も出勤することは可能です。
より大きな選択は、やはり「きょうは会社休みます」という決断をしたときではないでしょうか?
そう心を決めた時こそ、「平日」という一日が「休日」に変わった瞬間です。
目の前に広がる風景が、同じ風景なのに違って見え始めます。
あることを決断することによって、人生が変わることはよくあることです。
就職や結婚、引越し、あるいは禁酒禁煙などというイベント的な決断ではなく、
気持ちの上での決断…。
例えば、すべてを楽しむ、と決めてみる。
例えば、すべてを味わう、と決めてみる。
例えば、すべてを肯定する、と決めてみる。
例えば、すべてに感謝する、と決めてみる。
そう決めてみて、そのように過ごしてみてはいかがでしょう?
しかし、そう決めても、悩んだり、落ち込んだりすることはあるかもしれません。
その時に一番不要なのは、「ああ、やはり自分はダメなんだ」と、自責の念に駆られて、さらに落ち込むことです。
決断してもうまく行かなかったら、自分の意志の弱さを嘆く前に、再度また決断して始めればいいだけです。
すべてを楽しむ。
すべてを味わう。
すべてを肯定する。
すべてに感謝する。
何度でもそれを繰り返せば、いつの間にか、毎日を楽しめているかもしれません。
 

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