主人公
人間関係は、人生の中で大きな比重を占めます。
自分が好きな相手、望む相手に、気に入ってもらえるかどうか。
それによって、人生に岐路がやってきます。
恋愛や結婚しかり、就職しかり、仕事もしかり…。
相手にも望まれれば、喜びが生まれ、望まれなければ、悩みが生まれます。
私たちの幸・不幸は、相手の意向によって左右されてしまうのです。
逆の立場に置かれることもあります。
望まれる側です。望まれた場合に、相手の意向を受け入れるかどうか、それによって、自分の生活も大きく変わって行きます。
いずれにせよ、人間関係によって人生は決まって行くケースが多いのです。
さて、では私たちは、人の評価など人間関係の風向き次第で、右往左往するだけの存在なのでしょうか?
「この人がいないと生きていけない」「この会社に入れないと自分の価値はない」「この仕事がうまくいかないとキャリアは終わりだ」…。
私たちの幸・不幸は、周囲の人たち次第なのでしょうか?
もちろん、違いますよね。
自分の幸・不幸を決めるのは、自分をおいて他にはありません。
もし、自分以外の相手に命運を握られて、にっちもさっちも行かなくなってしまったら、不自由極まりありません。
そう、私たちは本来、どこまでも自由なはずです。
もちろん、空を飛ぶことはできませんし、すべてが自分の思い通りになるわけではありません。
ただ、精神の自由、行動の自由、選択の自由は持っています。
好きな相手に振られたからといって、愛する自由がなくなるわけではありません。入りたかった会社に採用されなかったからといって、同じような仕事をする自由は残ります。取引先に自分の仕事を評価されなければ、自由に別の取引先を探せばいいのです。
諦めて落ち込むか、反省してすぐに別の道を探すのか、その選択の自由も残されています。
私たちはどこまでも自由です。
そして、その自由を行使するか、しないかを決められるのは、自分だけです。
自分で決めたなら、自分で責任をとることができます。
自分で責任をとることができる人は幸せです。
自分の人生の主人公になれるからです。
 

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