人生は本当にままならない?
人生は、ままなりません。
ただ、思い通りに行かないことで、人は成長して行きます。成長のプログラムが、そのように組まれているのだと思います。もし、思い通りに行っている人がいるとしたら、その人は成長が止まってしまっているのかもしれません。
とは言え、果たして本当に、人生はままならないのでしょうか?
自分の思い描くような人生を、本当に送れないのでしょうか?
実は、そうでもありません。「人生はままになる」と言えなくもないのです。
「念ずれば通ず」という言葉があります。心の中で念じれば、思いが通じるということです。
現在は過去の積み重ねで作られています。過去に念じた未来が、現在の姿になっている、とも言えます。もちろん、理想に近づくための努力は欠かせません。ただ、もっと大事なことは、どんな未来をどのように思い描き、そして念じるのかです。
例えば「幸せな未来」を念じるとします。では、「幸せ」とはなんでしょうか?
「裕福な未来」を念じるとします。では、「裕福」とはなんでしょうか?
「平穏な未来」を念じるとします。では、「平穏」とはなんでしょうか?
そのようなことがハッキリせずに、ぼんやりと「幸せになりたい」と念じていても、ぼんやりとした幸せがやってくるだけです。もしかして、すでに幸せな未来はやって来ているのに、それに気づかないだけかもしれません。
本当に幸せになりたいのか? では、その幸せとは何か?
自分ひとりが幸せになれば、それが幸せなのか? 他の人は不幸でも、自分は幸せになれるのか?
たまには、そんなことを自分に問い詰めてもいいのではないでしょうか?
そして、自分が明確に思い描き、念じる未来の形が天に通じれば、人生は思いのままかもしれません。
 

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