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隣の席
何事も準備は大切です。 常日頃から準備をしていないと、いざというときに乗り遅れてしまいます。 準備をおろそかにしないことです。
ただ、準備は完璧なのに、なかなかスタートラインに立てないという人がいます。
Aさんの悩みは、パートナーができないことです。
外見も中身も自分磨きに精を出し、合コンなどの出会いの場にも、積極的に顔を出しています。ひとりよがりにならないよう、自分の望むことだけではなく、相手が欲していることにも常に気を配っています。
それなりに頑張っているとは思うのですが、なかなか相手が見つかりません。
交際を申し込まれることはあります。条件面で文句のないケースもあるのに、その気になれないことが続いています。
自分は、本当はパートナーを望んでいないのではないか、そんな疑問が湧いてくるほどです。そんなことはないはずなのに、ペアとしての一歩が踏み出せずにいるのです。
「いい人がいれば付き合いたい」という人がいます。
それは逆に言えば、
「いい人がいなければ付き合わなくていい」ということです。
付き合うかどうかは相手次第、ということになります。
もちろん、「いい人」でない人と付き合う必要はないでしょう。
でも、付き合いたいのは自分なのに、相手任せでいいのでしょうか?
「いい人」にふさわしい人にあなたがなれば、自然に「いい人」は現れるでしょう。でも、それだけではありません。もうひとつ、して欲しいことがあります。
それは、あなたの横にパートナーの席を用意することです。
あなたの中にではなく、あなたの横に、です。
わかりにくいでしょうか?
パートナーが欲しい、というのはあなたの気持ちです。それは、あなたの中にあるものです。そうではなくて、あなたの外側にもうひとつ席を用意するのです。
どうしたら、自分の外側に席を作ることができるのでしょう?
それは、自分以外の人を認めることができるかどうかにかかっています。
誰に対しても一目置くことができれば、自然と席は用意されます。
全く気の合わない相手でも、はなから拒否すると、それは、自分以外を認めないことに通じます。
常日頃から、周囲の人を大切にしてみてはいかがでしょうか。
周囲を大切にすればするほど、隣の席は存在感を増してきます。
そしていつの間にか、あなたはスタートラインに立っているのです。
 

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