自分の未来を左右する人
自分の未来を左右する人、というのがいます。
直近の未来であれば、自分のすぐ近くにいる人がそうでしょう。
車を運転していて、前の車が急ブレーキを踏めば、それを避けなければなりません。
人が飛び出して来ても同じです。慌しい未来が待っています。
歯科医院の椅子に座っていれば歯医者さん、
お寿司屋さんのカウンターに座っていれば板前さん、
銀行の窓口では銀行員の方によって、私たちの未来は影響を受けます。
痛い未来になるのか、美味しい未来になるのか、不愉快な未来になるのか、
未来は様々に変化していきます。
取引先や職場の上司、ご近所さんたちもそうでしょう。
上司の評価次第では、職場や立場が変わって行く可能性大です。
ご近所さんとトラブルを抱えてしまったら、引越しという事態もありえるかもしれません。
家族など近しい人も、私たちの未来を左右します。
親や子供、配偶者や恋人などに振り回されることはよくあることです。
音楽や絵画、小説や漫画、映画やドラマに影響を受けることだってあります。
安倍総理やオバマ大統領の価値観も、私たちの未来を左右するでしょう。
消費税が上がったり、戦争に巻き込まれることもありえます。
考えてみれば、私たちの生活は、周囲のあらゆる人たちの影響を受けています。
小さな未来から大きな未来まで、直近の未来から遠い未来まで、
影響の受け方は様々ですが、周囲の人から影響を受けないということはありえません。
では、自分の未来の幸せの種も、悩みの種も、すべては周囲の人が握っているのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありませんよね。
どんな周囲の人が現れるか、そして、その人が自分にどのような影響を及ぼすか、それを決めているのは、実は「自分」です。
歯科医院で痛い思いをしている人は、不運な人ではありません。
痛い思いをするという未来を、作り上げてしまった人です。
お寿司屋さんのカウンターで美味しい思いをしている人は、幸運な人ではありません。 美味しい思いをするという未来を、作り上げた人です。
前の車に急ブレーキを踏まれた人は、
前の車に急ブレーキを踏まれるという未来を、作り上げてしまった人なのです。
他ならない「自分」が、未来の種を蒔き、その種が実を結んでいるにすぎません。
自分の未来を左右する人、それは「自分」です。
では、この「自分」とは、過去の自分なのでしょうか?
それとも、もっと違う「自分」なのでしょうか?
それは、次回に。
 

閉じる