面倒くさい悩み
あなたにとって「面倒くさい」ことは何でしょうか?
女性なら、毎朝の化粧でしょうか。お母さんなら、子供のお弁当作りでしょうか? 人間関係が面倒くさい人もいるでしょう。会社員の方なら、会社に行くこと自体が面倒くさい、と感じている人もいるかもしれません。
人はなぜ、面倒くさいと思うのでしょう?
やりたくないけれど、やらなければいけない、
それが「面倒くさい」を生んでいるのでしょうか?
本当は化粧したくないし、お弁当も作りたくない。
人ともかかわりたくないし、仕事にも行きたくない。
でも、しなければならないから、仕方なく、嫌々やっている…。
では、面倒くさいことを一切やめてしまったらどうでしょう?
化粧はやめる、お弁当作りは誰かに頼む、人付き合いをやめる、会社もやめる…。
「でも、それはできないでしょ。だから、面倒だけどやるしかない。例えば、生きることが面倒だという人もいるはず。だからと言って、そう簡単に生きるのをやめることはできないじゃない。それと同じ」
そんな声が聞こえてきそうです。
やりたくなかろうが、面倒くさかろうが、どちらにしろ、やらなければならないのだから、やるしかない。
しかし、なぜ、それは、やりたくないことなのでしょう?
お弁当を作りたくないのは、忙しいのに早起きする必要があるからでしょうか? 手間がかかるからでしょうか? お金がかかるからでしょうか?
もし自分が、睡眠時間が3時間でも元気一杯で起床でき、料理も得意でお金もあったら、お弁当作りは面倒ではないのでしょうか?
「それを楽しめばいいのです」とは、よく言われることです。
睡眠時間3時間を楽しむ、得意ではない料理を楽しむ、お金を使うことを楽しむ…。
料理を楽しんだり、お金を使うことを楽しむことはできるかもしれません。しかし、睡眠時間3時間を楽しむことは、簡単なことではありません。
肉体がシンドいと、気持ちもシンドくなり、楽しむどころではなくなってしまいます。これが「面倒くさい」の大きな原因かもしれません。
では、どうすればいいのでしょう?
睡眠時間3時間では、当然からだは辛いです。ですので、意識はどうしても、辛い、シンドいという体調に向いてしまいます。
でも、あなたは、何とかベッドから這い出し、立ち上がり、台所へ向かいます。
まず、曲がりなりにも、お弁当作りができている自分のからだを、認めてあげたらどうでしょう? ほめてあげたらいかがでしょうか?
シンドい面ばかりに目を向けず、台所に立たせてくれている足や腰、包丁を握っている手、それを見ている目、呼吸をしている鼻や肺など、文句も言わずに働いてくれているあなたのからだの各部に、感謝してみたらいかがでしょうか?
睡眠不足で頭がボーッとして、動きが鈍いかもしれませんが、それでも、他の必要な各部は動いてくれています。
できないことではなく、できていることに目を向け、それに感謝する。
それだけで、面倒くささは随分薄らぐはずです。
 

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